くまきちの映画があればだいたい幸せ

映画の感想を中心にあてもなくブログを書きます。

丸の内イルミネーションに行ってきました

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こんばんは。くまきちです。胃腸炎気味です(-_-)

昨日は丸の内エリアのイルミネーションに行ってきました。

丸の内仲通りがシャンパンゴールドに彩られております。

クリスマスまでまだ時間があるのであんまり混んでなくて良かったです。場所柄か見に来る人も落ち着いた人が多いし。

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東京駅横のKITTEでは本物のモミの木を使ったクリスマスツリーのイルミネーションやってます。

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屋内では日本最大級の高さのモミの木らしいです。

ジャスティス・リーグ

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原題:JUSTICE LEAGUE

・あらすじ

スーパーマン(ヘンリー・カビル)の死後、かつてアマゾン族とアトランティス人、そして人間たちにより撃退したはずの魔人・ステッペンウルフが復活し、無数の配下・パラデーモンを引き連れ再び地球侵略を開始した。スーパーマン亡きあと、犯罪と戦い続けていたバットマンベン・アフレック)とワンダーウーマンガル・ガドット)はステッペンウルフに対抗するため、アトランティスの王子・アクアマン=アーサー・カリー(ジェイソン・モモア)、超加速能力を持つ学生・フラッシュ=バリー・アレンエズラ・ミラー)、瀕死の重傷から機械と人間のハイブリッドとして復活したサイボーグ=ビクター・ストーン(レイ・フィッシャー)のスカウトに乗り出す・・・

 

「マン・オブ・スティール」「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」「スーサイド・スクワッド」「ワンダーウーマン」を経て、ついにDCヒーローたちによる無敵のチーム、ジャスティス・リーグが映画に!監督は「マン・オブ・スティール」以来、監督のほか製作でもDCフィルムズ・ユニバースを牽引してきたザック・スナイダー(家族に不幸があり途中降板したため脚本で参加していた「アヴェンジャーズ」のジョス・ウェドンが監督を引き継いだ)。

 

観終わった後の感想

 

違うんだよなあ・・・いや、面白いっちゃあ面白いんだけどさ・・・ブツブツ・・・

 

興行的にも評価的にもマーベル・シネマティック・ユニバースに遅れをとっているDCフィルムズ・ユニバース。

予告編だけはクソカッコイイが公開されたらカッコイイの部分だけが抜け落ちた作品を世に送り出しているDCフィルムズ・ユニバース(ワンダーウーマンは成功してたけど)。

本作でも予告編の出来が良いのが本編の内容が寒くなっている前振りに思えて複雑な心境で公開を待つことになりました。

 

以下若干ネタバレあります。

 

 

さて、いきなりネタバレ部分に言及します。

 

前作「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」でお亡くなりになったスーパーマンが割とあっさり復活。

 

とたんに漂う嫌な予感。

 

DCの失敗の一つはスーパーマンの“神”のごとき能力をクソ真面目に実写化し、さらに他ヒーローとの能力の擦り合わせ(ヒーロー同士に一長一短があり、互いに補完する)を放棄し、スーパーマン万能・一強にしてしまったことにあると思っている私としてはスーパーマン復活は嫌な予感しかしないワケで・・・

そして嫌な予感をことごとく実現していくスーパーマン

バットマンが仲間を集める際に訴える「ひとりでは戦えない」という言葉も虚しく、スーパーマンが一人いれば事足りる現実を容赦なく描くザック・スナイダー。真面目か。

“神”系のスーパーマン、アクアマン、ワンダーウーマンのみがまともに魔人・ステッペンウルフと渡り合い、“人間”系のバットマン、フラッシュ、サイボーグはクライマックスにおいて雑魚相手に善戦するが関の山という冷遇ぶり。特にバットマンは特殊能力なしのキャラなのでボス戦に参加なし、スーパーマンらが戦っている周りをウロウロするのみ(前作「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」でも同様の扱いを受けていたなー)。

いや、各ヒーローのパワーを忠実に再現しようとしたらそれで正しいのかもしれないけどさ、人間には人間にしか出来ない戦い方があると思うんですよ。スーパーマン無敵路線は今後の展開を狭める自殺行為な気がしてならないんですけどね。ヒーロー同士の能力の擦り合わせ・交通整理を敢えてしないことでマーベルとの差別化を図ってるのだろうか。

 

まあ、単純にヒーローアクションとしては十分に面白いし、DCフィルムズ・ユニバースの中では一番エンタメに振り切った映画でもあると思います。

美味しい料理出てきたけど、これが欲しいわけじゃなかった(-_-)みたいな面倒くさい奴でスマン。

ローガン・ラッキー

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原題: Logan Lucky

・あらすじ

離婚した妻に娘の親権を奪われたうえ、膝の怪我を理由に失業したジミー・ローガン(チャニング・テイタム)と戦争で“片手”を失ったクライド・ローガン(アダム・ドライバー)。人生のドン底にいた兄弟はアメリカ最大のモーターカーイベント・NASCARレースの売上金を盗み出すことを思いつく。しかし、計画に不可欠な爆破のプロ、ジョー・バング(ダニエル・クレイグ)は服役中の身だった・・・

 

監督は「オーシャンズ」シリーズのスティーヴン・ソダーバーグ。といっても私は「オーシャンズ」シリーズを最初から最後まで観たことがなく、ソダーバーグ作品を劇場で観たのは「エージェント・マロリー」のみ(そういえばこの作品にもチャニング・テイタム出てましたな)。「エージェント・マロリー」があんまりハマらなかったので本作も期待せずに観たのですが、

 

めっちゃ面白かった!

カントリー・ロード」に泣かされることになるとは思わなかった!

 

まず、舞台となるウエスバージニアがマジで田舎。画面からひしひしと伝わる田舎の残念感。主人公をはじめとする低所得者層の現状を変えようにも変えられない状況、別れた妻と再婚相手の何とも洗練されてない小金持ちぶり、一家総出で娘が出場する美少女コンテスト(アメリカにはまだあるんだね、こういうの)に命をかけちゃう、といった田舎者根性丸出しの人々、空気感を前面に押し出して田舎者版「オーシャンズ11」が展開していきます。

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・チームメンバー

ジミー・ローガン・・・アメフトのクウォーターバックというスクールカーストの頂点から無職へと転落したローガン一家の長兄。

クライド・ローガン・・・ジミーの弟で戦争で片手を失った心優しいバーテンダー。失ったのは手首から先なので“片腕”ではなく“片手”である。

メリー・ローガン・・・別名“エロい妹”。見せブラ、ミニスカで登場してくれるローガン一家の末っ子。美容師の腕前は謎だが車と運転に精通する。

ジョー・バング・・・爆破のプロ。囚人服を着ているとモッサリしているがワイシャツとスラックスを着ると007に見える。

バング兄弟・・・ジョー・バングのおバカな弟たち。倫理に則って仕事をするのがモットー。

以上。

プロがジョー・バングしかいないというハンデを悪運で乗り切る!と思っていると気持ちよく裏切られます。このチームなかなか侮れない(運要素も割とありますが)。

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NASCARレースの売上金を盗む計画と平行して進む娘の美少女コンテスト。この一見しょうもないイベントがまさかあんな感動ポイントになるとは・・・

登場人物は田舎者ではあるけれど、それは恥ずべき事ではなく、愛する家族を大切にしていて、帰るべき場所があればいいじゃないという気持ちになりまして、クソ田舎と思った事を深く反省いたしましたよ。

ラストは「幸運が訪れただけ不幸が舞い込む」という“ローガン一家の呪い”をどう解釈するかで受け取り方が違うかも。

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【クリア後感想】アサシンクリード オリジンズ

今日は寒いですね。こんな日は家でゲームするに限るという思考回路のくまきちです。

 

さて、発売日からちまちまプレイしていた「アサシンクリード オリジンズ」をようやくクリアしたので感想書いてみます。

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クリアまでのプレイ時間は57時間。難易度ノーマル。

 

まず、今回のアサクリですが

 

マップ広過ぎィィィ!!

 

そして

 

サブクエスト多過ぎィィィ!!

 

オープンワールド系のゲームはマップを概ね踏破し、サイドクエスト全部終わらせてからメインクエストクリアする派の私ですが、本作ではマップは3割残して、サイドクエストやり残し多数の状態で「もう無理」と判断しクリア。過去シリーズに比べると建造物の密度や高さこそ及ばないもののマップの広さは異常なレベル。

エジプトどんだけ広いんだよ・・・砂漠を越え山を登り発見する新たな地域。そして新たな地域に入ると発生するサイドクエストの山(´Д` )正直疲れるので段々下がるクリアへのモチベーション。メインクエストをサクサク進めた後にがっつり探索とサブクエ回収した方が良かったかなあ。何か両方中途半端な感覚でクリアしちまったよ。反省。

 

以下。本作で感じたことをだらだら書きますがネタバレが嫌な人は見ない方が良いです。

 

 

【キャラクター】

・バエク

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本作の主人公でプレイヤーの分身。ファラオの守護者“メジャイ”。

性格は冷静沈着に見えて割と直情的。大義の為というより息子の仇を討つためにエジプトを奔走し、各地の要人(及び警備の方々)を片っ端からSATSUGAIしていく。また、途中からファラオの守護者からエジプトの守護者にジョブチェンジし民衆からの要望は100パーセント受け入れる悪癖を持つためプレイヤーをサブクエ地獄へ誘う。悪人(及び警備の方々及び野生動物)には容赦ない一方で子どもには優しく、子どもと戯れるイベント多し。メインストーリーでは子どもが犠牲になる話があり、しかも死に様がエグかったりするので、子ども好きのバエクはその度に打ちのめされて気の毒である。

悪の組織を壊滅に追い込むも、時の権力者に良いように使われていただけだった事に気付き、仲間が絶望する時も「俺たちは間違っていたかもしれないが、こうして皆が集まり、力を合わせた事が希望だ!」(字幕だったのでめっちゃうろ覚えです)と説くシーンは後のアサシン教団を象徴するセリフである。

 

・アヤ

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バエクの妻(クライマックス直前で別れる)

ちょいちょいプレイヤーキャラになる。バエクとはラブラブな様子だが、バエクと違い、息子の仇を討つというより、エジプト全土を救う為に要人暗殺に勤しむようになり、方向性の違いから別れる。クレオパトラに心酔しており彼女こそ真の女王としてエジプトを正しい方向に導くと信じている。クレオパトラに懐疑的なバエクに対し「あなたは大局が見えてないのね」的な発言をし、プレイヤーをイラつかせる。

後にクレオパトラに良いように使われていた事がわかった時、多くのプレイヤーがこう思ったことだろう。

それ見たことか!と。

 

 

・ケム

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バエクとアヤの息子。悪の結社によりバエクの眼の前で殺されてしまう。

ウィル・スミスの息子・ジェイデン・スミスに似ている。

良い子だと思うが登場するシーンがホラーじみているのでトラウマになる。

 

・セヌ

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バエクの相棒。鷲。アヤが嫌いなプレイヤーにとってはセヌこそが本妻だろう。

索敵ドローンとして敵の配置を教えてもらえる他、野生動物の捕獲、敵兵撹乱までしてくれる。未知の場所に向かう際は先ずは茂みに隠れてセヌを飛ばすのがプレイヤーの日課となる。

 

・レイラ

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現代パートの主人公。今回は現代パートが出てくるまで時間かかるので現代パート無しなのかと思った。

シリーズの宿敵アブスターゴ社といろいろあった模様。

たまに存在を忘れる。歴代一空気な現代パート主人公だろう。現代パートは成り行きについてほとんどテキストで語られるが、文字が小さすぎてイマイチ読む気にならない。

 

【アクション】

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いつも通りの暗殺プレイが出来るが敵に遭遇して3対1くらいになると高確率でタコ殴りにされる(序盤は特に)。回避や盾受け等立ち回りはかなり複雑になった。また、カウンター無双が出来なくなったのは残念。

自分よりレベルが高い敵にはほぼダメージが通らず、反対に敵の一撃で瀕死になるので、武具の強化よりレベルアップがものを言う世界。

 

【ストーリー】

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サイドクエストをやり過ぎるとメインストーリーめっちゃ忘れる。

ゲームをしながら世界史の勉強、エジプト旅行ができる。

現代パートはほぼ無い。テンプル騎士団にまつわる都市伝説的な陰謀論が結構好きだったのでちょっと物足りない気分にはなる。

基本はバエクの復讐の旅だが、個人的な戦いからエジプト全土の自由意志を守る為の戦いにシフトし、アサシン教団の根源となる思想がいかにして生まれたかがわかる(アサシン教団のマークの秘密も)。主人公バエクは妙に人間味があり歴代主人公の中ではかなり好き。

問題はクライマックス。ラストバトルは今まで何時間も冒険をともにしていたバエクではなく、別れた元妻アヤがプレイヤーキャラとなるのである。

なんでやねん。

最後アヤの後にバエクがクレオパトラ暗殺ミッション始めるのかと思ったら無かったよ(-_-)

エンディングもアヤのドヤ顔で終わるというね・・・

アサシンクリード シンジケート」みたいにバエクとアヤをプレイヤーキャラとして自由に切り替えられたらこのラストも納得できたかもしれないんだけど。

 

【総評】

ラストに不満はあるものの、エジプト全土を股にかけた冒険をとんでもないボリュームででき、街中の人々の挙動や移り行く風景を見ているだけでも新たな発見に感動することができます。間違いなく傑作。今までアサシンクリードシリーズやった事がない人でもオススメ。

復刻俺の抹茶プリン

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帰りがけにファミマ寄ったら「俺の抹茶プリン」を発見。

“復刻”ってことは前に発売してたのか・・・全然知らなんだ(´Д` )

415gの特大ボリュームで満足感ハンパないです。大きなスプーンでどうぞ。北海道産小豆入り黒蜜ソースも美味し。

1個あたり494kcalか・・・太る!

マイティ・ソー:バトルロイヤル

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原題:THOR:RAGNAROK

・あらすじ

燃え盛る炎が支配する不毛の地ムスペルヘイムの王・スルトを倒したソー(クリス・ヘムズワース)は故郷のアスガルドに帰国するが、どうも様子がおかしい。

ソーは父であるアスガルド王のオーディンアンソニー・ホプキンス)に義弟のロキ(トム・ヒドルストン)が変身し、人々を騙していた事を見破るが、オーディンはロキの魔法により、パワーと記憶を失い地球へ追放されていた。

ソーはロキを連れて地球に向い、オーディンを見つけ出すも、その命は尽きる寸前だった。オーディンは二人に自身の力が尽きる事で、封印していた死の女神ヘラ(ケイト・ブランシェット)が復活し、世界の終末“ラグナロク”が訪れることを伝える。程なくしてオーディンの警告通りヘラが現れ、ソーの持つ魔法のハンマー“ムジョルニア”を破壊。ソーとロキを圧倒し、宇宙の彼方へ吹き飛ばしたヘラはアスガルド制圧に乗り出すのであった。

ヘラによって辺境の地サカールへ吹き飛ばされたソーは、元アスガルドの女戦士ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)に捕獲され、この星を支配するグランドマスタージェフ・ゴールドブラム)が主催する巨大闘技場の闘士として闘う事を余儀なくされる。闘技場に入ったソーの前に現れた最強王者、それはかつてアベンジャーズとして共に地球で戦ったハルク(マーク・ラファロ)だった!

 

マーベル・シネマティック・ユニバースの「マイティ・ソー」シリーズの3作目。監督は「モアナと伝説の海」の脚本を担当したタイカ・ワイティティ(本作ではソーの仲間になる岩石型宇宙人コーグとしても出演)。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを観ているのではないかと錯覚するほどの豪快な路線変更。前2作目がシリアス、ロマンス要素が強かったのに対し、本作はアクション、コメディにステータスを全振りした印象です。元々主人公が“神”という設定からしてマーベル・ユニバースでは割と浮いた存在だったので、リアリティは二の次、みんなで宇宙最強の脳筋コンビ(ソー&ハルク)と神兄弟漫才(ソー&ロキ)を愛でるバカ映画(褒め言葉です)に舵を切ったのは個人的に大正解だと思いました。ていうかそもそも地球を含む9つの世界を統治していた神の国からして王様、兵士、国民が色々とガバガバな残念さがあったのでこれくらいのいい加減さが良かったのかもしれません。本来悲しい場面のはずのオーディンとの別れのシーンも全然シンミリしないし(何か再登場しそうなんだよね)。

コメディ部分は一見さんお断りな内容は少ないですが、今までのマーベル作品を観ているとより面白く感じられます。ハルクを目にして狼狽するロキやソーがハルクに床ビタンビタンされてる時のロキの反応なんかはアベンジャーズ第1作目を観てた方ならニヤニヤ出来るはず(だいたいロキがらみという笑)。ロキの頭に空き缶ぶつけたシーンは劇場内爆笑。ロキ、世界中から愛されるネタキャラヴィランになれてよかったね( ̄▽ ̄)

アクションはもちろん高レベル。冒頭のハンマーアクションはムジョルニアの設定を上手く使いながら工夫された作りになっていて、ソー史上最高の格好良さです。ここでムジョルニアを持ったソーの万能感を観客に見せることで、その後ムジョルニアを破壊されたソーのションボリ感に共感出来る、と思いきやムジョルニアなくてもハルクとタメはる肉弾バトルを展開するというね・・・そんな無敵のソー様でも今回は相手が悪く、死の女神ヘラに一方的にボコられます。正直アベンジャーズ全員が揃ってもあっという間に全滅させられんじゃね?というレベルで強いヘラお姉様。どうやって倒すかも見所かと(倒し方に賛否両論ありそうだけど)。ちなみに私はカニっぽい兜に変形する前の黒髪ストレートのヘラさんが好みですよ(´Д` )

ストーリーについては大味ですが意外に破綻していないというか、ソー、ロキ、ハルクについては今までで一番人物像を掘り下げることが出来たんじゃないでしょうか。特にロキは複雑な過去というよりも「信頼されたら裏切られずにはいられない」というある種の“個性”としてその行動理念が落とし込まれ、兄のソーもその辺りを理解した上で愛ある対応を見せたりしているので、3作目にしてようやく「この兄弟良いな」と思えるようになりましたよ(また裏切られそうだけど)。

総じて笑いあり、アクションありで気軽に観られる作品ですので今回は特にファミリー層にもオススメです(ラブシーン無いしね)。

アウトレイジ 最終章

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あらすじ

関東の山王会と関西の花菱会の抗争を影で操っていた刑事・片岡を射殺した大友(ビートたけし)は、日韓に強大な影響力を持つ張グループの会長・張(金田時男)の下に身を隠していた。

抗争の末、山王会を配下におさめ、日本最大の暴力団組織となった花菱会の幹部・花田(ピエール瀧)は取引先の韓国滞在中にトラブルを起こし、張会長の部下を殺してしまう。これをきっかけに張グループと花菱会は対立関係に。ついには張会長の暗殺未遂に発展。大友は恩義のある張会長のため、また過去と現在の因縁に決着をつけるため、弟分の市川(大森南朋)とともに日本に戻るのだった・・・

 

「全員悪人」のキャッチコピーで始まった北野武監督作品「アウトレイジ」シリーズの文字通りの最終章(キャッチコピーは「全員暴走」)。

ビートたけし西田敏行大森南朋ピエール瀧大杉漣松重豊塩見三省名高達男、中村育二、白竜、岸部一徳光石研津田寛治池内博之原田泰造とまあ豪華な面々。全員がアウトレイジに出たくて仕方なかったという感じが出ていて喜々としてアウトレイジな人々を演じています。北野監督の“知り合い”実業家・金田時男氏も素人らしからぬオーラを放っていてグッド。

「舐めてんじゃねえぞコノヤロー!」

「舐めてなんかねえよコノヤロー!」

冒頭の大友と花田の怒号合戦から「お帰りなさい」感満載(コレですよ、コレ)。何か罵声が一周回って「愛してるぞコノヤロー!」という愛情表現に聞こえてくるフシギ

裏切り裏切られのストーリーも良いですが、やっぱり見たいのは大友の罵声と大暴れ。今回はシリーズ最後という事で仕込みアサルトライフル乱射が最大の見せ場か。しかしキャンプ、SMの刑も捨て難い。「〇〇やろうか」のセリフが出ると悲惨な最期フラグが立つというお約束も健在(1作目は「ドライブしようか」2作目は「野球やろうか」3作目は「キャンプでも楽しんでもらおうと思ってな」)。

シリーズを通した大友の“散り様”探しの旅もこれにて完結。痛いけどどこかコミカルな暴力と、良い大人が小学生並の罵声とが同居する映画を観るのもたまにはいいですよね。