くまきちの映画があればだいたい幸せ

映画の感想を中心にあてもなくブログを書きます。

ジャスティス・リーグ

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原題:JUSTICE LEAGUE

・あらすじ

スーパーマン(ヘンリー・カビル)の死後、かつてアマゾン族とアトランティス人、そして人間たちにより撃退したはずの魔人・ステッペンウルフが復活し、無数の配下・パラデーモンを引き連れ再び地球侵略を開始した。スーパーマン亡きあと、犯罪と戦い続けていたバットマンベン・アフレック)とワンダーウーマンガル・ガドット)はステッペンウルフに対抗するため、アトランティスの王子・アクアマン=アーサー・カリー(ジェイソン・モモア)、超加速能力を持つ学生・フラッシュ=バリー・アレンエズラ・ミラー)、瀕死の重傷から機械と人間のハイブリッドとして復活したサイボーグ=ビクター・ストーン(レイ・フィッシャー)のスカウトに乗り出す・・・

 

「マン・オブ・スティール」「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」「スーサイド・スクワッド」「ワンダーウーマン」を経て、ついにDCヒーローたちによる無敵のチーム、ジャスティス・リーグが映画に!監督は「マン・オブ・スティール」以来、監督のほか製作でもDCフィルムズ・ユニバースを牽引してきたザック・スナイダー(家族に不幸があり途中降板したため脚本で参加していた「アヴェンジャーズ」のジョス・ウェドンが監督を引き継いだ)。

 

観終わった後の感想

 

違うんだよなあ・・・いや、面白いっちゃあ面白いんだけどさ・・・ブツブツ・・・

 

興行的にも評価的にもマーベル・シネマティック・ユニバースに遅れをとっているDCフィルムズ・ユニバース。

予告編だけはクソカッコイイが公開されたらカッコイイの部分だけが抜け落ちた作品を世に送り出しているDCフィルムズ・ユニバース(ワンダーウーマンは成功してたけど)。

本作でも予告編の出来が良いのが本編の内容が寒くなっている前振りに思えて複雑な心境で公開を待つことになりました。

 

以下若干ネタバレあります。

 

 

さて、いきなりネタバレ部分に言及します。

 

前作「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」でお亡くなりになったスーパーマンが割とあっさり復活。

 

とたんに漂う嫌な予感。

 

DCの失敗の一つはスーパーマンの“神”のごとき能力をクソ真面目に実写化し、さらに他ヒーローとの能力の擦り合わせ(ヒーロー同士に一長一短があり、互いに補完する)を放棄し、スーパーマン万能・一強にしてしまったことにあると思っている私としてはスーパーマン復活は嫌な予感しかしないワケで・・・

そして嫌な予感をことごとく実現していくスーパーマン

バットマンが仲間を集める際に訴える「ひとりでは戦えない」という言葉も虚しく、スーパーマンが一人いれば事足りる現実を容赦なく描くザック・スナイダー。真面目か。

“神”系のスーパーマン、アクアマン、ワンダーウーマンのみがまともに魔人・ステッペンウルフと渡り合い、“人間”系のバットマン、フラッシュ、サイボーグはクライマックスにおいて雑魚相手に善戦するが関の山という冷遇ぶり。特にバットマンは特殊能力なしのキャラなのでボス戦に参加なし、スーパーマンらが戦っている周りをウロウロするのみ(前作「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」でも同様の扱いを受けていたなー)。

いや、各ヒーローのパワーを忠実に再現しようとしたらそれで正しいのかもしれないけどさ、人間には人間にしか出来ない戦い方があると思うんですよ。スーパーマン無敵路線は今後の展開を狭める自殺行為な気がしてならないんですけどね。ヒーロー同士の能力の擦り合わせ・交通整理を敢えてしないことでマーベルとの差別化を図ってるのだろうか。

 

まあ、単純にヒーローアクションとしては十分に面白いし、DCフィルムズ・ユニバースの中では一番エンタメに振り切った映画でもあると思います。

美味しい料理出てきたけど、これが欲しいわけじゃなかった(-_-)みたいな面倒くさい奴でスマン。