くまきちの映画があればだいたい幸せ

映画の感想を中心にあてもなくブログを書きます。

亜人

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あらすじ

研修医の永井圭(佐藤健)は、ある日交通事故により死亡するが、その直後から肉体が再生。自らが死ぬことのない新たな人類「亜人」である事を知る。

亜人管理委員会に拘束され、非人道的な実験材料とされていた永井は、同じく亜人であるテロリスト・佐藤(綾野剛)により解放される。佐藤は「亜人の未来のために共に戦おう」と永井を誘うが、佐藤の狂気じみた“殺戮”を目の当たりにした永井は佐藤を攻撃し逃亡。

その後、永井は田舎で正体を隠し暮らしていたが、妹・慧理子(浜辺美波)が佐藤の部下の亜人・田中(城田優)に狙われた事や、佐藤が連続大規模テロを開始したことから、かつて自分を実験材料にしていた亜人管理委員会の責任者・戸崎(玉山鉄二)に共闘を申し出る・・・

 

桜井画門の原作漫画「亜人」を実写化。監督は「踊る大走査線」シリーズの本広克行、アクション監督は「るろうに剣心」シリーズの大内貴仁。

賛否両論ある漫画の実写化系映画ですが、多彩なアクションを中心にひたすら走り抜けるというコンセプトがしっかりしていてとても満足度の高い109分でした。

演者とスタッフが一丸となって「日本のアクション映画のレベルを押し上げてやるぜっ!」(と思ったかどうかは知らないけど)という気概が感じられて気持ちがいい。こういう実写化は大賛成。

はっきり言って原作の人物描写はバッサリカットされているので、登場人物の行動原理に「??」となる場面もありますが(特に亜人管理委員会の戸崎と戸崎の秘書兼ボディーガードの下村泉(川栄李奈)の関係とか)、あれこれ考える暇なく怒涛のアクションシーンの連続ですよ。

序盤の佐藤の亜人管理委員会襲撃ではアサルトライフルを華麗に操るガンアクション(綾野剛の身のこなしやリロードが「ジョン・ウィック」っぽくて良い)、中盤の佐藤vsSAT(特殊急襲部隊)では前述のガンアクション(装備がショットガンになって、より派手で重量感のあるものになっている)に加え、“死なない”亜人が自らの特性を活かしながらどのように戦うかを見せ、ラストバトルの永井vs佐藤の亜人対決では“死なない”(死なないというか、死んだら“元通り”に生き返る)者同士がいかに相手を制圧するかという騙し合いを展開するといった具合にアクション自体も単調にならないように工夫されています。特に最後は永井と佐藤の戦いに加え、亜人が作り出せる人型の粒子の塊・IBM(インビジブル・ブラック・マターの略)同士の戦いも加わり、とんでもなくハイスピードな乱戦に発展。「3、2・・」のカウントダウンから始まる軽快なEDM(この曲聴くとキターッてなる)も流れて上がるかとっ!

しかしながら本作を見て一番心に残ったのは下村泉を演じた川栄李奈のムチムチのスーツ姿だったりする・・・(台無しな発言)。舞台「あずみ」で殺陣をしていたのは知っていたけど川栄李奈ってここまで動ける女優だったんですねΣ(・□・;)いずれ土屋太鳳と妙に動ける女優No. 1決定戦をしていただきたい(勝者が清野菜名と統一王座をかけて戦うという妄想)。