くまきちの映画があればだいたい幸せ

映画の感想を中心にあてもなくブログを書きます。

ブレードランナー 2049

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原題:Blade Runner 2049

・あらすじ

環境汚染により、地球外天体の植民地化を進めていた人類は過酷な環境下での重労働のために人造人間・レプリカントを開発。しかしレプリカントは次第に自我に目覚め、地球外植民地で反乱を起こし、地球に逃亡する者もいた。逃亡したレプリカントを捜索し、解任(処分)するための捜査官は“ブレードランナー”と呼ばれた。

LAPD(ロサンゼルス警察)所属のブレードランナーで自らも最新式のレプリカントであるK(ライアン・ゴズリング)は逃亡中の旧型レプリカントを“解任”するが、周囲を調査すると30年前に埋葬されたレプリカントの骨が発見された。骨を分析した結果、人類とレプリカントの社会を変える驚愕の事実が判明する。Kの上司であるジョシ(ロビン・ライト)はこの“事実”を人類の秩序維持の脅威として事実そのものの抹消を命じた。任務を続けるうちに、Kは30年前に行方不明となったブレードランナーデッカードハリソン・フォード)に辿りつくが・・・

 

1982年に公開し世界中に衝撃を与えたSF映画ブレードランナー」の続編。

監督は「プリズナーズ」「ボーダーライン」「メッセージ」のドゥニ・ヴィルヌーヴ

とりあえず、体調を万全にして鑑賞することをオススメします。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の美麗な演出・画作り、ハンス・ジマーの不穏で壮大な音楽、一流俳優陣の演技といった情報量満載の濃密な時間が163分続くのだから疲れるのは当たり前。お尻も限界を試されます。

 

さて、見終わっての一番の感想

 

ジョイちゃんが最高。

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 奥の女の子がジョイちゃん。手前のイケメンは主人公のK。

 

何を言っているのかわからない人もいるので説明しておくと、主人公のKには女性の姿をしたホログラフィーAI「ジョイ」という恋人がいるんですね(正確には一般家庭用に市販されたホームオートメーションシステムでKが“恋人”に設定している)。このジョイちゃんがめちゃくちゃ性格がよくていじらしい。主人公を慰め励まし、最終的には自分の命も顧みずKと行動を共にします。演じるのはキューバ出身のアナ・デ・アルマス。ホログラフィーなのでその都度ちょっとしたコスプレっぽい姿で現れてくれるのもポイント高し。

きっとこの映画を観た男性諸兄はこう思ったはず。

 

「ジョイちゃん嫁にしたい」

 

・・・と。

すいません。若干気持ち悪い文章が続きました(´Д` )少し真面目な話をします。

この映画のテーマの一つは「人間性とは?」であると思います。主人公であるレプリカントのKはあることから「自分は何者なのか」という問いにぶつかります。Kはレプリカントなので本来身体と記憶は人工のものです。それが“ある事実”を知ったがために今まで人工物だと思っていたものがリアルなものではないか、製造番号である“K”ではなく、“自分”が存在するのではないかと自問自答し始めます。

Kのこの姿を見て、私は押井守監督の「攻殻機動隊」を思い浮かべました(テーマ的以外にも色々と共通点はありますが、とりあえず割愛)。「Ghost In The Shell/攻殻機動隊」では主人公・少佐が、脳以外が人工物ゆえに本当に自分というものが存在しているのか揺らぐ姿が描かれます。

以下「Ghost In The Shell/攻殻機動隊」劇中セリフより

「人間が人間であるための部品が決して少なくないように、自分が自分であるためには驚くほど多くのものが必要なの。
他人を隔てるための顔、それと意識しない声、目覚めの時に見つめる手、幼かったころの記憶、未来の予感。(中略)それら全てが私の一部であり、私という意識そのものを生み出し、そして同時に私をある限界に制約し続ける。」

本作のKの場合、最初は自身がレプリカントてあることを理解しているし受け入れているのですが、自分を構成する要素が作り物ではないかもしれないと思い始めたところから自我が暴走し始めます。問題は共通しているけど少佐とはきっかけが真逆で興味深いです。

 

物語のクライマックス、数々の苦難の末、心身ともにボロボロになったKが取る行動に明確な説明はないけれど、人間が人間である事を証明できるものって何だろうと考えてしまいました。

 

 ・本作はパンフレットが充実していて、前作から30年間、何があったのかよくわかる作りになっているので面白いと思った方は是非購入いただきたいです。

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スピナーかっこいい

「THE GIANT STEP」にてお昼ごはん

東京はかなりの雨です。

ユナイテッドシネマとしまえんにて「バリー・シール」鑑賞。映画については分相応な暮らしが一番だという感想でした。

久々に映画館の近くにあるハンバーガーショップ「THE GIANT STEP」に行きました。

私は「期間限定」にすこぶる弱いため、期間限定でオススメメニューになっていた「さつまいものゴルゴンゾーラチーズバーガー」を注文。

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ここはスタイル(基本トッピング)が「ニューヨーク(生野菜なし)」「オリジナル(ブロッコリー)」「クラシック(レタス、トマト、ピクルス)」の3種類から選べるんですが、いつもオリジナル(ブロッコリー)にしてしまう・・・。ブロッコリーの食感とボリュームがハンバーガーにこれ程合うことをこのお店で教えてもらいました。うまし。

期間限定バーガーはチーズの風味にさつまいもがマッチしてて美味しかったです。

フライドポテトはデフォルトでケチャップとマスタードが添えられてないので、欲しい時は店員さんに言いましょう。

店内はアメリカのカフェっぽくてオシャレな感じなので、映画観に来たカップルはご利用してみてはいかがでしょうか。

 

私はいつも単身で突撃してますけど。

 

↓オフィシャルHPあるみたいです

https://www.the-giant-step.com/

アサシンクリード オリジンズ

ASSASSIN'S CREED ORIGINS

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アサシンクリードシリーズ最新作「アサシンクリード オリジンズ」が発売されましたね〜

早速購入して遊んでました。ちなみに当方プレイステーション4ユーザーです。

なんだかんだいって発売すると買ってしまうアサシンクリード。略してアサクリ。ゲーム内で一般人に攻撃できるためか18才未満の方には販売しておりません。

人類の歴史を裏で操るテンプル騎士団とそれに対抗する暗殺者集団“アサシン教団”の戦いを描いたオープンワールド系アクションゲーム(だと思う)。本作の舞台は紀元前49年のエジプト。アサシン教団の起源を追うストーリーになっています。

 

さて、2時間ほど遊んでみて、

 

日本語音声でプレイするにはプレイステーションストアで日本語音声パック(無料)をダウンロードする必要がある事を知らなかったという・・・

 

あたしゃオフラインなんだよ(´Д` )まあ、字幕は日本語だからいいけどさ。英語の勉強にもなるしね。チクショウ。

 

日本語音声の件は置いといて、割と操作方法変わったような気がしますね。アサシン教団設立以前の話なので今のところアサシンブレードが使えず。剣(その他棍棒、槍、斧など)と盾と弓矢を駆使して戦うスタイル(爆弾やナイフもありそう)で、敵にダメージを与えるとダメージ量が表示される(これまでは表示されてなかった)仕様になっているのでアクションRPGっぽい印象。ダッシュはできないけど通常の走りが早い。クライミングは結構なんでも登れる。崖もサクサク登る。鷹の目がないので敵の位置把握がちょっと難しい反面、主人公の飼っているワシが斥候の代わりをしてくれる(結構優秀)。

操作方法は変わったけれど、そもそも“アサシン”ではないからという事で割り切ればそれほど不満に感じることはないかも。

適当に人助けをしつつ、その時代の絶景を見ながらチクチク暗殺に精を出すという基本的な遊び方は変わってませんしね( ̄▽ ̄)

 

後日、アサシンブレードと同じようなヒドゥンブレードが使えるようになりました。やっぱアサクリはコレがないとね。

アトミック・ブロンド

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原題:Atomic Blonde

あらすじ

1989年のベルリンの壁崩壊前夜、世界各国に潜入しているスパイのリストが何者かの手に渡った。MI6の諜報員ロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)はリストの奪還を命じられ、ベルリンへ潜入する。同じくMI6に所属し先行してベルリンに潜入していたデヴィッド・パーシヴァル(ジェームズ・マカヴォイ)の協力を得ながら任務を遂行しようとするロレーンだったが、デヴィッドもまた不穏な動きを見せていて・・・

 

フュリオサ大隊長ことシャーリーズ姐さんを主演に迎えたスパイ映画。

オープニングで発達した広背筋(ヒッティングマッスル)を見せたかと思えばジェームズ・マカヴォイ演じるデヴィッドへ絶妙な角度のレバーブローを二発、めっちゃいい角度で打ち込み、敵スパイとの格闘では時に華麗に、時に泥臭く打ち負かす。謎の美女・デルフィーヌ・ラサール(ソフィア・ブテラ)とは超濃厚なラブシーン。

シャーリーズ姐さん祭りです(午後ローのセガール祭り風味)。

シャーリーズ・セロンにハイヒールで刺されたい願望がある方にはたまらない作品なんですが、何かストーリーがイマイチ入らなかったなーというのが正直なところ(´Д` )。いや、前日の仕事が響いたのか所々寝てしまった私が悪いんですけど。

個人的にはスパイリストの奪還に絞ってもらった方が良かったかなと。二重スパイは誰だみたいな話に最後まで乗れず・・・ 面倒くさい話は無しでシャーリーズ無双でいいじゃないと思ってしまいました。

亜人

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あらすじ

研修医の永井圭(佐藤健)は、ある日交通事故により死亡するが、その直後から肉体が再生。自らが死ぬことのない新たな人類「亜人」である事を知る。

亜人管理委員会に拘束され、非人道的な実験材料とされていた永井は、同じく亜人であるテロリスト・佐藤(綾野剛)により解放される。佐藤は「亜人の未来のために共に戦おう」と永井を誘うが、佐藤の狂気じみた“殺戮”を目の当たりにした永井は佐藤を攻撃し逃亡。

その後、永井は田舎で正体を隠し暮らしていたが、妹・慧理子(浜辺美波)が佐藤の部下の亜人・田中(城田優)に狙われた事や、佐藤が連続大規模テロを開始したことから、かつて自分を実験材料にしていた亜人管理委員会の責任者・戸崎(玉山鉄二)に共闘を申し出る・・・

 

桜井画門の原作漫画「亜人」を実写化。監督は「踊る大走査線」シリーズの本広克行、アクション監督は「るろうに剣心」シリーズの大内貴仁。

賛否両論ある漫画の実写化系映画ですが、多彩なアクションを中心にひたすら走り抜けるというコンセプトがしっかりしていてとても満足度の高い109分でした。

演者とスタッフが一丸となって「日本のアクション映画のレベルを押し上げてやるぜっ!」(と思ったかどうかは知らないけど)という気概が感じられて気持ちがいい。こういう実写化は大賛成。

はっきり言って原作の人物描写はバッサリカットされているので、登場人物の行動原理に「??」となる場面もありますが(特に亜人管理委員会の戸崎と戸崎の秘書兼ボディーガードの下村泉(川栄李奈)の関係とか)、あれこれ考える暇なく怒涛のアクションシーンの連続ですよ。

序盤の佐藤の亜人管理委員会襲撃ではアサルトライフルを華麗に操るガンアクション(綾野剛の身のこなしやリロードが「ジョン・ウィック」っぽくて良い)、中盤の佐藤vsSAT(特殊急襲部隊)では前述のガンアクション(装備がショットガンになって、より派手で重量感のあるものになっている)に加え、“死なない”亜人が自らの特性を活かしながらどのように戦うかを見せ、ラストバトルの永井vs佐藤の亜人対決では“死なない”(死なないというか、死んだら“元通り”に生き返る)者同士がいかに相手を制圧するかという騙し合いを展開するといった具合にアクション自体も単調にならないように工夫されています。特に最後は永井と佐藤の戦いに加え、亜人が作り出せる人型の粒子の塊・IBM(インビジブル・ブラック・マターの略)同士の戦いも加わり、とんでもなくハイスピードな乱戦に発展。「3、2・・」のカウントダウンから始まる軽快なEDM(この曲聴くとキターッてなる)も流れて上がるかとっ!

しかしながら本作を見て一番心に残ったのは下村泉を演じた川栄李奈のムチムチのスーツ姿だったりする・・・(台無しな発言)。舞台「あずみ」で殺陣をしていたのは知っていたけど川栄李奈ってここまで動ける女優だったんですねΣ(・□・;)いずれ土屋太鳳と妙に動ける女優No. 1決定戦をしていただきたい(勝者が清野菜名と統一王座をかけて戦うという妄想)。

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)

原題「WAR FOR THE PLANET OF THE APES」

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・あらすじ

15年前のアルツハイマー症の新薬開発によって発生したウィルスは猿には突然変異による高度な知能を与え、人類の大半には死をもたらした。

知能を得たエイプ(類人猿)たちのリーダーであるシーザー(アンディ・サーキス)は人間たちと共存する道を模索していたが、人間たちへの深い復讐心を持つエイプ・コバの反乱により和平の道は閉ざされ、エイプと人類は全面戦争に突入した。

森に隠れていたシーザーたちは突如軍隊に襲われ、シーザーの妻と息子は軍隊の指揮官・大佐(ウディ・ハレルソン)に殺害されてしまう。

悲しみと復讐心に囚われたシーザーは仲間たちを新たな隠れ場所に向かわせ、単身で大佐との対決に向かおうとするがシーザーの身を案じるオランウータンのモーリス(カリン・コノヴァル)をはじめ、ロケット(テリー・ノタリー)、ルカ(マイケル・アダムスウェイト)が同行。

道中、一行は口のきけない人間の少女(アミア・ミラー)を保護。さらに動物園出身で人間の物資を盗みながら孤独に生きていたバッド・エイプと出会い、大佐が統治する要塞へ到達するが・・・

 

2011年の「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」、2014年の「猿の惑星:新世紀(ライジング)」に続く、人類が猿に支配される以前の物語を描いた「猿の惑星」3作目。

何気に前2作を劇場で観ていたので、3作目も観ないとなあという感じでなんとなく観に行きましたが

 

めっちゃ良い映画じゃないですかあ!∑(゚Д゚)

 

はっきり言って2作目のストーリーは忘れてましたが(ゲイリー・オールドマンが「アニマァーール!」って言ってたのしか思い出せない)、観ながら段々思い出しましたよ。

この作品を観る前に余裕があれば前作「新世紀」だけでも見た方が良いかもしれないです。観てないとシーザーとコバの因縁とか分かりづらいかも。

 

シーザーの復讐と葛藤が描かれるので割と重めのストーリーですが、新キャラのバッド・エイプが絶妙なタイミングでボケてくれるので暗くなりすぎないのが良いです(体毛がないので人間の服着てるのも萌えポイント)。

シーザーは1作目、2作目とどんどん人間っぽくなっていってますが、今作ではほぼ人間というか話す言葉や姿勢もそうなんですが、佇まいから滲み出る威厳や洞察力が歴史上の偉大な指導者のようで「あの小さかったシーザーがこんなに偉くなって・・・」としみじみ。

その他、エイプたちの動きや表情が細かくてパフォーマンス・キャプチャーの技術に驚いたとか、ウディ・ハレルソンの狂気のボスっぷりが期待通りとか、力と恐怖で支配する大佐と知恵と団結で対抗するシーザーの戦いが胸熱とかいろいろと言いたいことはあるのですが・・・

とりあえずこれだけは言いたい。

 

「口のきけない人間の少女を演じたアミア・ミラーが超絶可愛い」

 

彼女と優しいオランウータンのモーリスやいかついゴリラのルカとのエピソードは今作随一の見所(特にルカとの花飾りエピソードは泣けるっ)

ちなみにこの少女は途中で名前を与えられるのですが、1968年の第1作目「猿の惑星」を知っているとニヤリとするかも。

撮影時は12歳だったというアミア・ミラーに、このまま道を外れず育って欲しいと思ったくまきちでした(「キック・アス」のクロエ・グレース・モレッツを見た時もこんな事を思った気がする)。 

10月後半、11月にたぶん観る映画

こんにちは。くまきちです。

今日は寒いし雨降ってますが、ユナイテッドシネマとしまえんに「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」観に行って来ました。

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今なら劇場にマイティ・ソーのムジョルニアが置いてますぞ。

 

映画はほぼユナイテッドシネマとしまえんに観に行きます(観たい映画がユナイテッドシネマとしまえんで公開しない場合は別ですが・・・)。

ここは9つのスクリーン(IMAX、4DX対応あり)があるシネコンですが、座席の間隔が広めで列ごとにそこそこ段差があるので、あまり前の人の頭が邪魔にならなくていいですよ(別の映画館で私の頭が邪魔だったために後ろのお客さんから座席を蹴り続けられた経験がトラウマになっているのでこれ重要)。

あと、あまり混まないのもいい( ̄▽ ̄)キッズ向け映画があるときは別だけど・・・

 

 10月後半は「アトミック・ブロンド」「バリー・シール」「ブレードランナー 2049」を観に行く予定です。「岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち」も興味あるけど・・・

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11月は「マイティ・ソー バトルロイヤル」「ジャスティス・リーグ」の公開がとにかく楽しみです。「ジャスティス・リーグ」は劇場の予告編観るとめちゃくちゃ面白そうなんだけど「スーサイド・スクワッド」の前例(予告編だけ超絶出来が良かった)があるからなあ(´Д` )DCヒーロー好きだから良い作品になってることを願うのみです。