くまきちの映画があればだいたい幸せ

映画の感想を中心にあてもなくブログを書きます。

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)

原題「WAR FOR THE PLANET OF THE APES」

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・あらすじ

15年前のアルツハイマー症の新薬開発によって発生したウィルスは猿には突然変異による高度な知能を与え、人類の大半には死をもたらした。

知能を得たエイプ(類人猿)たちのリーダーであるシーザー(アンディ・サーキス)は人間たちと共存する道を模索していたが、人間たちへの深い復讐心を持つエイプ・コバの反乱により和平の道は閉ざされ、エイプと人類は全面戦争に突入した。

森に隠れていたシーザーたちは突如軍隊に襲われ、シーザーの妻と息子は軍隊の指揮官・大佐(ウディ・ハレルソン)に殺害されてしまう。

悲しみと復讐心に囚われたシーザーは仲間たちを新たな隠れ場所に向かわせ、単身で大佐との対決に向かおうとするがシーザーの身を案じるオランウータンのモーリス(カリン・コノヴァル)をはじめ、ロケット(テリー・ノタリー)、ルカ(マイケル・アダムスウェイト)が同行。

道中、一行は口のきけない人間の少女(アミア・ミラー)を保護。さらに動物園出身で人間の物資を盗みながら孤独に生きていたバッド・エイプと出会い、大佐が統治する要塞へ到達するが・・・

 

2011年の「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」、2014年の「猿の惑星:新世紀(ライジング)」に続く、人類が猿に支配される以前の物語を描いた「猿の惑星」3作目。

何気に前2作を劇場で観ていたので、3作目も観ないとなあという感じでなんとなく観に行きましたが

 

めっちゃ良い映画じゃないですかあ!∑(゚Д゚)

 

はっきり言って2作目のストーリーは忘れてましたが(ゲイリー・オールドマンが「アニマァーール!」って言ってたのしか思い出せない)、観ながら段々思い出しましたよ。

この作品を観る前に余裕があれば前作「新世紀」だけでも見た方が良いかもしれないです。観てないとシーザーとコバの因縁とか分かりづらいかも。

 

シーザーの復讐と葛藤が描かれるので割と重めのストーリーですが、新キャラのバッド・エイプが絶妙なタイミングでボケてくれるので暗くなりすぎないのが良いです(体毛がないので人間の服着てるのも萌えポイント)。

シーザーは1作目、2作目とどんどん人間っぽくなっていってますが、今作ではほぼ人間というか話す言葉や姿勢もそうなんですが、佇まいから滲み出る威厳や洞察力が歴史上の偉大な指導者のようで「あの小さかったシーザーがこんなに偉くなって・・・」としみじみ。

その他、エイプたちの動きや表情が細かくてパフォーマンス・キャプチャーの技術に驚いたとか、ウディ・ハレルソンの狂気のボスっぷりが期待通りとか、力と恐怖で支配する大佐と知恵と団結で対抗するシーザーの戦いが胸熱とかいろいろと言いたいことはあるのですが・・・

とりあえずこれだけは言いたい。

 

「口のきけない人間の少女を演じたアミア・ミラーが超絶可愛い」

 

彼女と優しいオランウータンのモーリスやいかついゴリラのルカとのエピソードは今作随一の見所(特にルカとの花飾りエピソードは泣けるっ)

ちなみにこの少女は途中で名前を与えられるのですが、1968年の第1作目「猿の惑星」を知っているとニヤリとするかも。

撮影時は12歳だったというアミア・ミラーに、このまま道を外れず育って欲しいと思ったくまきちでした(「キック・アス」のクロエ・グレース・モレッツを見た時もこんな事を思った気がする)。